かぜの予防法と対策
さて、これからの季節、かぜにかかる人が急増します。通常は1週間程度で回復しますが、こじらせると大変です。そこで、この場をお借りして、かぜに対する日頃の生活法や予防法などをQ&A形式で整理してみました。
Q1.かぜとは何?
A.
通常「かぜ」と呼んでいる病気は、医学的にみると1つの疾患ではなく鼻から肺までの場所でおきる呼吸器粘膜の急性の炎症を総称したもので、正式な病名は「かぜ症候群」と呼ばれています。かぜの原因は80〜90%がウイルスの感染で、残りの10〜20%が寒さやアレルギー・細菌の感染です。
主なウイルスとしては、伝染力や流行の規模で群を抜いているインフルエンザウイルスをはじめ、数多くのウイルスがあり、その数は何と200種類以上と言われています。多くのウイルスは低温・低湿を好むため秋から冬にかけて流行しますが、アデノウイルスやコクサッキーウイルスは高温・多湿を好むので夏に発病しやすく、下痢や腹痛を伴う夏かぜの原因になっています。このようにかぜ症候群は、ウイルスの種類により流行する季節や症状も違います。
Q2.インフルエンザと普通のかぜの違いは?
A.
普通のかぜは、潜伏期間5〜6日で、アデノウイルス・ライノウイルス・RSウイルスなどのウイルスによって引き起こされます。別名鼻かぜとも言われるように、何となく鼻やのどの粘膜が乾燥しているような感じがしたり、くしゃみ・鼻水などがみられます。鼻水は最初水の様にさらさらし大量にでますが、やがて粘り気のあるものに変わってきます。発熱はあってもせいぜい37℃程度の微熱で、頭痛や倦怠感等全身症状があっても軽いものです。
一方、インフルエンザの多くは24時間の潜伏期の後、38〜39℃の高熱がでて頭痛・腰痛・筋肉痛・関節痛・倦怠感などが強く現れ、ときには腹痛や下痢などもおこします。また、これと同時かやや遅れて鼻水やのどの痛み・咳などの症状を伴うこともあります。高熱は3〜4日目に下がり始め、それとともに全身症状や呼吸器症状も改善し、約1週間程で回復に向かいます。
Q3.インフルエンザにはどのような種類があるの?
A.
インフルエンザウイルスは核のたんぱく質の種類によってA型・B型・C型の3つのタイプがあります。症状が1番激しく大流行をひきおこすのがA型で、B型はA型よりも症状が軽く流行もA型ほどではありませんが、筋肉痛をおこすのが特徴です。小児に感染しやすいのがC型です。人に流行するのはこのうちA型・B型の2つで、A型はさらにA香港型、Aソ連型の2種類があり特に症状が強いのはA香港型です。ウイルス表面の突起は10年単位で大きく変化するために、10年ごとに大流行を繰り返すと言われています。テレビや新聞などで今年はインフルエンザがはやると聞いた時は、いつも以上に予防を心掛け、気をつけましょう。
Q4.かぜにかかったらどうしたら良いの?
A. かぜを治す方法としては3つの方法があります。
1.原因療法(原因を取り除くか弱める)--- 抗ウイルス薬、うがい薬
2.根本療法(体に抵抗力をつける)---
ビタミン剤、アミノ酸製剤、漢方薬
3.対象療法(症状をやわらげる)--- 総合感冒薬
それぞれの症状に応じた薬を病院で処方してもらうか又は薬局の薬剤師に症状をよく説明して選んでもらうと良いでしょう。
かぜは通常、1週間前後で治る病気ですが、あなどると細菌感染や他の病気を合併することがあるので注意しましょう。
かぜをひいた場合、薬を飲むことはもちろんですが、早く回復させるためには家庭でのケアが大切です。かぜのウイルスを排除するには体の防御機構(抵抗力)を高めることです。その為にはまず、安静にし十分に休養と栄養と睡眠をとることです。また部屋を温かく(室温20〜25℃)乾燥しない(湿度60〜70%)よう気を配って下さい。部屋のほこりや、煙草の煙も排除し汗をかいた時は体を良く拭き新しい下着やパジャマを身につけ冷えないようにします。
食養生は、消化しやすく栄養価の高い食事(スープや茶碗蒸しなど)を心掛け油っぽい食事は消化しにくいのでなるべくさけ、汗をかいた時は脱水予防の為、水分補給も忘れてはなりません。また、ビタミン類(ビタミンCなど)を多く含む野菜や果物などは体の代謝を円滑にする働きがありますので摂るように心掛けるようにしましょう。低栄養状態は、抵抗力を低下させかぜをひきやすくしますので日頃からの食事がかぜをひかない最高の予防方法です。
Q5.かぜを予防するには?
A.
かぜは、ウイルスが咳やくしゃみなどにより鼻や口から入って起こす飛沫感染とかぜをひいた人の手や物に触れることによってうつる接触感染があります。その為、まず外出から帰ったら手をよく洗ってうがいをする習慣を身に付けることです。
次に、ウイルスは低温・乾燥を好むので、20℃前後の温度、40〜50%の湿度に部屋を保ちましょう。そうすることにより、鼻やのどの粘膜のウイルスへの抵抗力が強くなりかぜの予防になります。
睡眠や栄養の不足、ストレスなどにより体が疲れ抵抗力が弱ってくるとウイルスが侵入しやすくなりますので、規則正しい生活を心掛けるようにしましょう。
また、乾いたタオルや水を濡らして絞ったタオルで乾布まさつや冷水まさつをすることも、体をきたえ抵抗力を増すので効果があります。
Q6.マスクは予防になるの?
A.
ウイルスはマスクの目を通り侵入してきます。しかし、冷たい空気やほこりから鼻やのどを守ってくれるという効果があります。また、かぜをひいている人は咳やくしゃみで他人への感染をできるだけ防ぐようにマスクをすることが必要です。
Q7.お風呂に入ってもいいの?
A.
熱が出ていなければ入浴しても大丈夫です。入浴するときは、体力を消耗しないためにぬるめのお湯に入って十分からだを温め、お風呂の湿気を鼻やのどに与えるようにしましょう。入浴後は体を冷やさないようにし、早めに睡眠をとるようにしてください。
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