2026年、当院の目指すもの(院長)

2024年12月に医療法人徳洲会のグループ病院となり、早1年が経過しました。徳洲会は「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会の実現」を目指してきた日本最大の民間医療グループです。2025年を振り返り、今後当院が目指すべき方向性に関して私見を書かせて頂きます。

2026年1月3日、駐車場(工事中)と雪の七里総合公園

Ⅰ.2025年における当院の変化

①病院および設備の新設・改修

医療設備は医療の質に直結します。2025年には放射線科にMRI診断

装置と心臓カテーテル検査装置が新設され、診療の質と幅が改善されました。建物では、外部塗装と内部の改修が概ね終了し、“白いさいたま記念病院”が復活しました。今後は患者さんが快適な入院生活が送れるよう、設備・備品などの充実も進めていきます。

②救急診療の増加

徳洲会の理念である救急患者さんを「断らない医療」を目指しています。2025年は救急車の受け入れ台数が増えました。8月までは月間110台程度でしたが、9月より140台に急増し、12月は200台に達しました。各消防署・救急隊のご協力と職員の努力に深謝します。

③職員の入職、新規採用

2025年に新規入職された方々は診療部門(医師、看護師、コメディカルなど)、運営部門(事務など)ともに頑張って頂いております。また徳洲会グループ病院からの移動(転籍)により、経験ある人材が当院の運営に参加しています。

Ⅱ.2026年に目指すもの

①職員の研修と教育

病院に限らず組織にとって最も大切なのは「人」だと考えています。2026年は職員研修や各領域における資格取得を進めます。はじめは、2月より職員の接遇研修(外部講師招聘)を行います。私自身は接遇研修を受けたことはなく、大変楽しみにしています。患者さん一人ひとりの対応にも磨きをかけ、居心地の良い安心して受診できる病院となることが大切です。

各部門における人員の補充

 病院を前に進めていくには、新しい力が加わることも重要です。現在の常勤医師数は10名で1年前の6名より増加しました。各々が専門領域を生かして診療を行っていますが、病院の前進のため更なる増員を予定しています。看護師、看護助手は他施設と同じく人手不足が続いていますが、本年は採用の大幅な増加を目指しています。コメディカル、事務系などに関しても必要な人材を各部署で採用していく方針です。

③救急診療の充実

地域の皆さんにとって「困ったとき、さいたま記念に行けば何とかしてくれる」という病院になりたいと思っています。まずは患者さんを受け入れて診察することが第一歩です。2026年は救急病院の一つの基準である「救急車の年間受け入れ2000台」を目標にしています。

④地域連携の推進

医療機関は、開業されている医院・クリニック、当院のような一般病院、大学をはじめとする高度医療機関の3つに分けられます。私たち病院勤務医は、診断を確定して治療に当たるのが役割です。二次救急医療機関である当院ですべての検査・治療が完結するわけではありませんが、必要時には連携先の三次救急医療機関などに相談することで診療の質は維持できると考えています。

最近、病気は治っても活動性の低下や認知症の進行により自宅復帰が困難な高齢の方も多くなっています。その場合は、老人保健施設や福祉施設のお世話になる必要があります。地域全体で患者さんを診ていくための仲介役となるのも当院の役割と考えています。

⑤新しい試みや将来に向けた提案を大切にします。

「良い医療を提供する」には日常の仕事を着実に続けていくことが大切です。一方で、仕事のやり方自体は時代の変化や職場の状況に応じて変えていくべきと考えています。新しい試みはうまく行かないことも多々ありますが、失敗から学ぶことは多いと思っています。「さらに良くするにはどうすればいいか」を工夫し、新しい考え方や業務にチャレンジして改善しきたいと思っています。

⑥当院の魅力を発信する

当院の現況を地域の皆様に知って頂くことも重要と考えています。2025年5月より医療講演会(計27回)を病院内会議室で行ってきましたが、2026年は月に一度土曜日午後に院外施設(コミュニティセンターなど)での医療セミナー(4-5演題)も行います。また、病院だよりは従来通り院内配布、ブログ掲載を行い、最新の情報を発信します。

おわりに

当院の目標は「患者さんに頼りにされる病院」となることです。当院では、救急医療、急性期医療、回復期リハビリテーションから慢性期医療に至るまで幅広く診療を行っています。現在の診療体制を強化し、近隣の先生方や各施設のご協力により、地域の中心的な病院になるべく努力を続けます。

2026年1月5日

石川 進