「お疲れさまです」

新型コロナの感染爆発に伴い、どの病院も診療体制が一変しました。
当院も同様です。一部の診療は縮小を余儀なくされています。
発熱外来の対応しかり。中等症の受け入れ増加に伴い病棟も激変しました。
分刻みの毎日が秒刻みになりました。

当院の看護師や事務職員の言葉遣いが丁寧なことは前回紹介しました。
それは好ましいのですが、「1秒すらもったいない」と思うようになってくると、丁寧な言葉は煩わしいとさえ感じる嫌な自分になりました。

「要件だけ言って」。
院内のPHSに素っ気なく早口で言うようになりました。
やがて「(電話の最初の挨拶で)私には『お疲れさまです』は言わないで欲しい」とまで言うようになってしまいました。

新型コロナのもたらした弊害です。

東日本大震災のときに学んだのは、「災害時には他人を責めるな」でした。
このブログでも紹介しました(2020/3/11)。
新型コロナ感染はまさに災害です。時間との戦いがあります。
それは事実です。
だからこそ余裕を持ちなさい。他人を責めるな。
そう注意を促す自分があります。
我を忘れていました。

「お疲れさまです」。

相手に寄り添うことを考えなさい。
その3秒を許してあげなさい。
反省します。