そよ風

五月晴れの休日、病院に行ってみると、建物の中は、上の階も下の階も、爽やかな風が静かに流れていました。
病棟や救急外来で、窓を少し開けているためです。
外気と直接つながる窓の風景は、古い病院によく似合います。
田舎にあった父の外科医院がそうでした。
古い病院だからこそできることなのかもしれません。

新型コロナの今、感染源が入り込むのを心配するより、一にも二にも「鬼は外!」。
陰圧室のない病院のせめてもの知恵です。
その知恵を持つ職員に感謝しました。