なぜ、医師を目指したのですか

先日、茨城県神栖市の中学校で医療教育のお手伝いをしてきました。
白十字病院の看護師さん、栄養士さん、助産師さんの講義と実習の前に、医師の自分が質問に答える時間を作りました。
教室に集まったのは中学1年生60名。自分が中学1年だったときよりもずっと大人びてみえました。

質問はあらかじめもらっておいて当日、答を示す形をとりました。
質問は全部で23ありました。
そのひとつ。
「なぜ、医師を目指したのですか」。

日記やアルバムで昔を振り返り、思い起こしていきました。高校2年の春休みに友人2人と伊豆に出かけ、将来を語り合ったのがひとつの決め手だったと分かりました。
この答を用意しました。
「生きるとは何か。死ぬとは何か。それを見きわめたい」。

以前、同じ質問を小学生への授業でも受けたことがあります。そのときは、前半部分にとどめました。
「生きるとは何か。それを見きわめたい」。
しかし、今回「死」をそのまま入れました。
中学生にはこれでよいのだと思いました。