オミクロンのその後 2

先週土曜日4/2までの当院発熱外来における新型コロナのデータが揃いました。
図1はコロナ陽性者数の推移、図2は発熱外来での新型コロナの変異種の変遷です。それぞれ2022/3/10ブログの図をアップデートしました。

図1と図2とを見ると、アルファ→デルタ→オミクロン(BA.1)と変異を重ねるたびに、大きな流行を繰り返してきました。すなわち、変異種の交代が起こるとコロナ陽性者数が急激に伸びました。

オミクロンになってからその亜型が注目されています。BA.1からBA.2に移行し感染力・毒力が強まるのではないかと懸念する向きがあったからです。先週の亜型をみるとBA.2が9割を占めるようになりました(図2)。

図2の緑字「S遺伝子認めず」はBA.1、赤字「S遺伝子〇〇[Ct値]」はBA.2と考えられます。オミクロンが亜型BA.1からBA.2へと移行しているのは明らかです。ただし、アルファ・デルタ・オミクロン(BA.1)の出現のときと異なり、BA.2への交代は極めて緩やかであり、しかも交代のあとの急激な増加が必ずしも明らかでありません。
先週の新規陽性者数の増加はBA.2の世代交代によるのか、「まん防」の解除によるのか、年度末と新年度による人の流れによるのか、何とも言えません。昨年と一昨年の同時期の新規感染者数を見ると人の流れの要素が強いように思われます。
もう少し推移を見たいと思います。

BA.2がBA.1よりも毒性が強いのかについては当院のデータからは何とも言えません。日本及び世界の動静を見ていく必要があります。少なくても当院発熱外来でみる限り、BA.2がBA-1よりも毒力が強いという印象はありません。

当院の院内感染はBA.1によるものです。最近になりBA.2の入院例がみられるようになりました。BA.2の院内感染は発生していません。そもそも院内感染はこの1週間抑えられており、明日4/5から内科一般病棟の新規入院を再開する予定です。
BA.2を無視してよいということではありません。引き続き感染防止に努めていきたいと思います。