キセル睡眠

世の中、新型コロナ騒動一色です。
学会、研究会、講演会、同窓会、送別会、飲み会、ジャズライブ、全てが中止ないし延期となりました。勉強の機会を奪われるのは寂しい限りです。仲間に会えないのは辛いものです。誕生日(4月4日)のライブが突然のキャンセルだなんて(涙)。

このブログも最近はコロナ、コロナでした。
今日こそ話題を変えましょう。
「キセル睡眠」。
何のことか分かりますか。

先週のことです。
難しい患者の対応に追われ夜の10時に帰宅しました。
夜中に起こされるかもしれないと思い、遅い夕食を急いで済ませました。
もちろん晩酌なしです。新聞に目を通し、風呂から上がって深夜1時過ぎベッドに入りました。隣の妻はとっくに夢の中です。
寝入りばな、枕元の携帯が鳴りました。画面を開くと病院でした。昨夜の患者の顔が浮かびました。ところが、別の患者のことでした。
一瞬、当直医に任せようと思いました。が、内容を聞いて「これから行く」と答えてしまいました。
幸い、妻は眠ったままです。そっと着替えて、車を出しました。深夜の道路は空いていました。いつもの時間の1/3、10分で病院に着きました。午前2時過ぎでした。
病棟に足を運んで良かったと思いました。半年間、関わらせていただいた患者さんです。自分でなければ、と思いました。
全てが終わり、家に戻りました。午前4時半、そっとベッドに戻りました。
相変わらず隣は静かでした。

朝7時、「あなた、起きなさい!」。
妻の声で目覚めました。

眠気を払って精一杯の演技をしました。
「ああ、よく寝た」。

妻はこのブログをたまにしか読みません。読んでも飛び飛びです。
いつ気づくか。
楽しみですね。