新年度

新しい職員を迎えることができました。
今年卒業したばかりという新人がいました。一方で、再就職先として来られたかたもいました。それぞれの思いは手に取るようにわかります。

私が卒業して最初の職場は大学病院の病棟でした。1年上の先輩が出迎えてくれました。
「よう、永井、待ってたよ。採血の注射器、容器はここ。何かわからないことがあれば看護婦に聞いて。あっ、それから、オーベンのK先生は今日外勤だから夕方までいないよ。じゃ、よろしくな」。
これが新人オリエンテーションの全てでした。それから全てが始まりました。

職場を替えた最初の日。緊張の中で迎えた思い出がいくつもあります。
そのひとつ。病院長として勤めた未知の病院での初日。保険証をもらうとすぐに、身分を隠して持病の喘息の検査を院内のあちこちで受けました。知るのは主治医のみ。誰にも気づかれず、ナマの現場を体験することができました。初診受付、採血、放射線、会計を回りながら思ったのは、いい病院じゃないか、でした。

先月、別れがたくさんありました。頑張って、という月並みの言葉で送りました。
その人たちは今、緊張の中で新たなスタートを切ったはずです。
元気に活躍してもらいたいと願います。

先週土曜日(4/2)、暖かい晴れた春の日でした。
自宅と病院に閉じこもることの多い毎日です。始業前と終業後、近場で花見を楽しみました。
まず病院の朝の駐車場。次は午後の岩槻城址公園。夜桜は大宮区の某所。

亡き人への想いとも重なります。