梅雨が明けて、真夏の陽射しになりました。
電車と歩きの通勤を始めた頃は初夏でした。初夏でも晴れた日は、最寄りの駅から病院まで25分歩くと、さすがに暑くなります。そこで男性用の日傘を使うことにしました。体感温度が3度下がると言われているとおり、病院までの歩きがまちがいなく楽しくなりました。梅雨に入り、通勤は車に戻りました。梅雨の晴れ間が今年は少なかったため、車の方が多くなってしまいました。
ようやく梅雨が明けました。久しぶりに歩いてみました。
日傘が手放せなくなりました。(図1、2)

5月下旬、環境省が「男も日傘を」というキャンペーンを打ち出しました(図3)。私が日傘を購入した1カ月ほどあとのことです。環境省は熱中症予防を狙っているようです。その通りだと思います。
それ以外に日傘の効用がいくつかあるのに気づきました。
まず、目の保護です。日傘をさして分かったことですが、強い直射日光は目に毒だと思いました。角膜、水晶体、硝子体、網膜への具体的な影響は知りませんが、日傘を下ろしたときの強烈な眩しさからすると、日傘の効用は明らかだと思います。曇天であっても目への刺激が和らぎますので、冬以外は曇り空でも使ってみる価値はあります。
もうひとつの利点は、羞恥心が隠せることです。「男も日傘を」と国やデパート、メーカーがキャンペーンを張っても、実際に男で日傘をさしているのは私ひとりです。大宮駅前の人通りに出ても、男は私ひとりです。日傘の女性はたくさんいますので別に恥ずかしがる必要はありません。堂々と歩けばよいのです。が、歳をとってもどこかウブなところが残っています。そのとき、顔を見られず歩けるのは日傘そのもののお蔭です。
日傘は、顔を合わせたくない人を先のほうに見つけたときにも役立ちます。傘を前に少し傾け、足元を見ながらさりげなくすれ違えば、やったあ、と思います。

ということで、男も日傘。いいですよ。COI(利益相反)はありません。


(図3)