感染関連情報9月・10月(院長)

今夏、新型コロナウィルスの感染が全国的に拡大しました。9月になり新型コロナウィルスの感染数は漸減し、入れ替わってインフルエンザが急速に増加しています。今回からは、感染関連情報としてコロナ、インフルエンザをふくめて記載します。

Ⅰ)2023年9-10月の感染発生状況

1)新型コロナ発生状況(定点把握)

各月下旬の数値を比較
8月下旬~9月上旬に感染者数がピークとなりましたが、以後急激に減少しました。9月下旬からは全国、埼玉ともに10名以下となっています。

     7/17-23  8/21-27  9/25-10/1  10/23-29

全国    13.91   19.07               8.83          2.86

埼玉    11.98      22.74               9.76          2.79

2)インフルエンザ発生状況(定点把握)

各月下旬の数値を比較
9月になって感染者数が急速に増加しました。特に埼玉県は全国平均の1.7倍です。

             8/28-9/3    9/25-10/1  10/23-29 

全国     2.56          9.57            19.68

埼玉         2.83           13.98           33.08

※定点把握とは:全国の約5000の医療機関からの週1回の報告をもとに算出した1医療機関当たりの平均患者数です。

3)当院での検査陽性率(外来、入院)

コロナ:8月の検査陽性率(合計)は46%と半数近くが陽性でした。

10月には15%へと低下しました。

インフルエンザ:9月より陽性率が上昇しています。

  陽性率 (検査総数) 

             7月    8月     9月    10月

 新型コロナ        34%(199)    46%(310)    39%(409)   15%(236)

インフルエンザ      4%(26)       7% (15)       18% (89)     14%(125)

※新型コロナ検査:PCR検査(迅速、精密)、抗原検査の合計です

4月:8.6%(151)、5月:18% (139)、6月:34% (165)。

Ⅱ)当院の状況

1)当院での新型コロナ、インフルエンザ感染状況

8月28日から新型コロナウィルスの院内感染が発生しましたが、9月11日で終息しました。9月12日以降は、新型コロナ、インフルエンザともに院内発症は見られていません。

2)当院での感染対策  

新型コロナ感染症の再拡大およびインフルエンザの増加に備えて、感染対策の再検討を行いました。検討に先立って、さいたま赤十字病院の医療安全・感染管理担当の職員の方にご来院頂き、ご意見、ご指導を頂きました。深謝致します。

現在の感染対策は以下の通りです。

発熱の方の外来診療(継続)

発熱のある方は一般の患者さんとは離れた場所(発熱外来)で待機、診察を行なっています。

入院時の全員検査

無症状の方を含む全員に入院時の新型コロナ検査を行なっています。症状(発熱、肺炎など)のある方では、併せてインフルエンザ検査も行います。

面会制限

10/10より家族面会を再開しましたが、少人数、短時間(予約制)へのご協力をお願い致します。

職員を介した感染の防止(継続)

体調不良者は検査結果の判明を待たずに速やかに勤務を休むこととし、濃厚接触者では就労前検査を行っています。

感染対応入院病床(継続)

感染判明または疑いの患者さんの隔離病床を継続しています。

感染症対策に関するマニュアルの再確認・修正

外来診療、病棟管理、各種検査、手術など、全般にわたる対策を再検討しました。

Ⅲ)インフルエンザワクチン接種に関するお知らせ

予約方法   :病院窓口及び電話にて受け付けています。

料金(税込):さいたま在住高齢者(65歳以上)、非課税対象の方:1600円、一般の方:4400円 

診察当日も空き状況によっては接種可能です。お尋ね下さい。

おわりに

現在、コロナウィルスの発生は鎮静化していますが、冬に向かってインフルエンザの感染が増加しています。当院ではまずは院内感染対策の充実を図り、引き続き細心の注意をもって診療に努めてまいります。

2023年11月8日  石川 進